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純喫茶磯辺~その弐~ [邦画]

ひっぱり出せました、パンフレット。ようやく書けそうです!、昨日はつまらなくてすいません(今日も?![がく~(落胆した顔)]

物語は、宮迫さん扮する磯辺裕次郎が、そこそこ多額の遺産を手に入れるところから始まります。仕事も辞め、フラフラしているときに何気なく入った喫茶店で、お客といちゃつくマスターを見て「これだ!」と彼が思い立ち、気の向くままに喫茶店を開店。そこに来る一癖も二癖もある常連客や、尻軽なアルバイト、などなど、個性的な人々が織りなす、何気ない日常を、面白おかしく切り抜いた、まさに「ザ・邦画」という呼び名がピッタリな映画でした。

お笑い芸人の方は、やっぱり多彩な才能を持ってますよね。宮迫さん、素のまんまって書いてありましたが、いやいや充分女子高生の父親でしたよ。近藤春名さんも、良い味出してるウェイター役でしたし。

軸になるのは「父と娘の物語」。面白すぎるキャラクターの中にあって、仲里衣紗ちゃん演じる、磯辺咲子が唯一まともなキャラクターで、ともすれば収拾つかなくなりそうな状況を、彼女の存在があることで、上手くバランスを取っている感じです。

これは、監督、脚本、編集を手掛けた吉田監督がすごいんでしょうけど、笑いのセンスがまた抜群なんですよね。オープニングの宮迫さん観た時点でクスクスもんです。劇中至る所に笑える場面が散りばめてあって、それがまったく外してないんです。宮迫さんを選んだ理由もその辺りにありそうですが、ほんとに絶妙です。

それと、麻生久美子さん演じるもっこというキャラクターは一見の価値ありです。「時効警察」でばっちりコメディエンヌとしての才能を開花させておりましたが、勝るとも劣らない強烈なキャラです。まったくもって掴みどころがないという。

何も考えていないようで、娘のことをほんとに大事に思っている裕次郎と、そんな父をなんやかんや言ってもほっておけない、咲子の2人。この2人が奏でるまどろっこしくも丸みを帯びた関係が、今の日本の家庭にもっともっとあればいいのにな~とほんのちょっぴり思いました。実際は大変でしょうけど、これが結局人間ですよね。

勝ち組と負け組?なんですか、それ。そんなの関係ないんです、淡々と過ごす日常の中でこそ味わえる、ビターでスィートな人生、みなさんも、この純喫茶磯辺に出向いて、不味いコーヒー飲みながら味わってはいかがでしょうか。

まったりしたい方、ほんとにおススメです。どこかにありそうな、リアルな日常に入り込めますよ!

まだDVD出ないみたいですが、出た暁には是非一度ご覧くださいね。



タグ:純喫茶磯辺
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